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2012.01.07
マスコミ記事・取材
琉球新報コラム「沖縄そば店開業」
琉球新報コラム「沖縄そば店開業」を書きました。
「そばやーでもやってみようか!」
私はラジオ番組で沖縄そば店を紹介するコーナーを担当しています。
今まで70店舗余りを取材して、麺、スープ、具のこだわりや特徴を聞くと同時に「開業のきっかけは?」と質問しています。すると、前述のように答える店主がいます。
実は、私もその1人でした。そば屋さんをやるまで7年間、屋台ラーメンを那覇市松山で営んでいました。
結婚して子供が生まれると、夜中の仕事では家族(特に子ども)が一緒に同じ時間を過ごせませんでした。
昼間の仕事に変えようと思いついたのが、沖縄そば店でした。ラーメンの知識があるから「そばやーならできそう」と軽く考えていました。
しかし、いざ試作となると自分の思い通りの味になりません。家庭の鍋で最高な味が出せても同じ味が出せない。
レシピを掛け算しても同じ味になりませんでした。ダシ骨がエキスを出すまで6時間前後かかり、味付けなど結果が良くなければ何度もスープを作り直しました。
1日20時間、約1か月厨房で悪戦苦闘の毎日でした。オープン予定日に間に合わず、3日遅れのスタートになりました。開業当時、1日15時間労働で「こんな毎日がいつまで続くのだろう?」と先行きが不安になったことを思い出します。
このように沖縄そば店舗を簡単に考えてしまうと苦労します。
一方、取材を通じ成功しているお店の多くは、数年間きちんと勉強(修行)して基本的な技術を踏まえながら独自のアイディアを加えて繁盛店になっています。
何事も自分流から始めるのではなく「守・破・離」の段階を経て物事はうまく行くのですね。
このコラムを読まれて沖縄そば店の苦労や楽しみを通じて沖縄そばの魅力を伝えられたらと思います。
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