琉球新報コラム「沖縄そば手打ち教室」を書きました。

「自分で作った沖縄そばは一番おいしい！」
私は、沖縄そばの作り方や歴史について体験する出張手打ちそば教室を行っています。この２年間で７００人以上参加していただきました。学校、公民館、カルチャースクールなどいろいろな場所でPTA、子ども会、老人会などから声がかかります。

教室をやってみて分かったことは、長い歴史がある沖縄そばにもかかわらず、自ら麺の手打ち経験がある人が少ないことです。私も大人になって初めて手打ちをしました。
麺作りの工程は、生地を作り、寝かせ、生地を伸ばし、カットしてゆでます。生地を作る子どもたちは粘土遊びのようにこねています。生地を寝かせている間に沖縄そば豆テストを行います。参加者は真剣に記入しています。その後、沖縄そばの歴史を紙芝居で伝えています。この紙芝居はどこでも好評です。次の生地を伸ばす工程は、コツをつかむまではなかなか広がらず、悪戦苦闘しています。
「手打ちそば店は、すごい手間（労力）でしょう！」と言うと実感したようにうなずいている。同じ材料で工程も一緒なのですが、出来上がりは太かったり、細かったり、長め、短めなど十人十色です。それが手作りのいいところで、自分が作ったそばに愛情が宿ります。

最後はみんな笑顔で食べています。「最初は難しいのでは？と思っていましたが、気軽に作れました。子どもたちと一緒に楽しめました。」と参加者は喜んでいます。
関西では一家に一台、タコ焼き機があるように家庭で気軽に手打ち麺ができるようになると、沖縄そばがもっと身近になり、食卓での会話が広がりますね。
地元の食文化を学べて、親子や地域のコミュニケーションも深まります。皆さんもやってみませんか？