琉球新報コラム「沖縄そば博物館」が掲載されました。

私はある病になり、生死の間に立たされました。「与えられた命をどう使おうか？」答えは簡単に見つかりませんでした。
「沖縄そば博物館を創りたい」ある時ふと思い浮かんだのです。屋台ラーメンを営んでいたころ、横浜のラーメン博物館に行き「楽しい施設だな～」と思っていました。
資金も人脈もない青年でしたので、まず沖縄そば店主になってそば屋の酸いも甘いも経験しようと沖縄そば店を開きました。

営業しながら全国のテーマパークを２０か所以上を視察して、どうすればお客さんに喜んでもらえるのか勉強しました。ほとんどの施設が人口の多い都市部にあり、集客施設の一角にあります。沖縄の人口では運営は成り立ちません。地方で成功している例として青森の五所川原にあるラーメン街道に行き、館長にインタビューしてきました。各施設を見て学んだことは、有名店を集めれば成功するわけではなく、また立派な建物（ハード面）を創るだけでも生き残っていけないことでした。その空間で何をするのか（ソフト面）を考え実行している所、そして時流に合わせ変化している施設が残り続けています。

先人から受け継がれた食文化「沖縄そば」を発展させて後世に継承していけるように、歴史や種類、作り方などを楽しく伝えていく博物館をいつの日か創りたいと思います。

今回で私のコラムは最終回です。いろんな角度から沖縄そばの魅力を少しでもお伝えしたい気持ちで書かせていただきました。沖縄そば店主さん、手打ちを習いたい方、独立を考えている方、沖縄そば同好会に入りたい方、いつでも（社）沖縄そば発展継承の会に連絡くださいね。一緒に盛り上げていきましょう。
半年間読んでいただきありがとうございました。